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街の不動産屋2.0

2007年4月28日 (土)

商品自体にコミットする、コンテンツオリエンテッドな商売に(2)

前回からの続き。一旦最終回です。

街の不動産屋2.0とは不動産屋のビジネスモデルが抜本的に変わらざるを得ないということ。
情報のマッチングだけで儲かる時代は終わりつつあります。。。



【商品自体にコミットする】

誰にでもわかりやすくする。中途半端なプロを不要にする・・・
そのとき仲介業は何の役に立つのでしょうか?


それをどこまで真に受けるかは別としても、具体的に今すぐ必要なこと。それは商品自体を良くしていく作業に積極的に関わることです。
言い切るには理由があります。それがWEB上のモノを言う消費者たちによる「人の動き」だからです。
先ほどの「不動産はわかりにくい」という不満と共にもうひとつ、特に賃貸市場では「欲しくなる商品が少ない」という強い不満を感じます。
いや感じなければなりません。誰よりもまず商品とお客様(入居者)を結びつけるマーケッターである不動産業者が。

例えば人気の無い物件は値段を下げても決まらなくなりつつあります。
いくら自社サイトにSEOをかけたりブログで声高に叫んでも、右から左に人はたくさん通り過ぎるかもしれませんが、お客様として成約して頂かなければなりません。
だからこそまっとうな解決手段として商品自体にテコ入れの必要があるわけです。
それを誰よりもよく知っているのは大手デベでも建築会社でもリフォーム屋さんでもなく街の不動産屋さんのはずです。


【ロングテールがニッチな「本物」を生む】

例えば古い賃貸住宅では設備は持久力のないコストでしかありませんでした。
それをリノベーションするならコストとして見るのではなく、新たな差別化商品としてこだわるところはとことんこだわる。
そしてこだわったモノをとことんカタる。そこに物語が生まれます。
今までは供給者のニッチな自己満足で終わってしまったそういう「本物」の部分が、今ようやく事業として成り立つようになろうとしています。WEB2.0の仕業です。

ロングテールと呼ばれる、ものすごい数の様々な物語が、それを求めている少数の人にちゃんと届く。
というより向こうからわざわざ探しに来てくれる。隠れ家的サイトでも良いんです。
気の利いた喫茶店がやり始めていることと似ています。
昨日のアクセス数に一喜一憂するのではなく、今自分がやってることがイケてるかどうか。
コンテンツオリエンテッドなWEB2.0以降の賢い消費者を信頼し、安心して「本物」のコンテンツ作りに打ち込む。これこそが街の不動産屋2.0のビジネスモデルではないでしょうか。
老朽化し商品としての魅力を失ったアパートのオーナーに事業のテコ入れをサポートするのは私たち以外にいません。

というわけでまたしばらくしたらこの続きのお話しをしていきたいと思います。

2007年4月25日 (水)

商品自体にコミットする、コンテンツオリエンテッドな商売に(1)

先日、某業界紙から取材の連絡があり、ひとつ思い出しました。
そういえば昨秋全国賃貸住宅新聞に連載した原稿をベースに、このブログでも街の不動産屋2.0として業界のIT化の流れと今後について語っている途中でした。

時間が経ってしまいましたが一旦続きに落とし前を付けて(笑)、今後について繋げていきたいと思います。

【今までのお話し】

OA化からIT化への変節(1)

OA化からIT化への変節(2)

欲しいのは物件情報だけじゃない

ビジネスモデルを再構築

「セミプロ化した消費者」に駆逐されずに


街の不動産屋2.0とは不動産屋のビジネスモデルが抜本的に変わらざるを得ないということ。
情報のマッチングだけで儲かる時代は終わりつつあります。。。



【サイトは新陳代謝を繰り返して成長する】

前回申し上げたように、ネットに身をゆだね、「人の動き」に目をこらすと、次々と新しい技術に触れることができます。
具体的にはブログもそのひとつですが、最近ではグリグリ動かせる地図や動画などがトレンドだと思います。
まず自社サイトの構築においては、大きな手間をかけずに試せるものはやってみれば良いと思います。
ダメだったらすぐやめたらいい。このノリがWEB技術とのつきあいには必要です。
WEBサイト制作はイニシャルよりもランニングに注目するべきなのです。
魚は突然人を生んだりしません。新陳代謝を繰り返し少しずつ進化させましょう。
ただし良いとかダメっていうのがどんな状況かを見極める必要があります。
単に自社サイトを見てもらえば良いのか、リアル店舗に来てもらうことが目的なのか、いや物件を成約することなのか。


【WEB2.0は技術というより環境に】

私たちはグーグルではありませんから、常に最新技術を提供する必要はありません。賢くなった消費者がどんどんそれを利用していく状況を、私たちがすでに置かれている環境そのものと捉え、その上で彼らに何を提供していくかを考えれば良いのです。
彼らは不動産業者に何を求めているのか?
そこにはビジネスモデルへのヒントが確実に存在します。


【仲介業務がチープ革命に飲み込まれる?】

今までの話の中では触れませんでしたが、「セミプロ化する消費者」の増加によって仲介スキームが崩れつつある、そんな兆しが見受けられます。
情報のマッチングだけなら消費者向けには「チープ革命」という名の無料化が進んでいます。
ネット上の情報は飛躍的に量が拡大し質的変化を起こしつつあります。
不動産の物件情報もその一つになりうるということです。
「仲介料半額」や「仲介料無料」でググってみてください。
さらには単なる値引きというより、例えば具体的な個別の物件に対して、信頼できる形の第三者評価を得られるようになるかもしれません。

不動産という商品、特に土地や一戸建てについては単純な比較をしにくいことが適正な取引を難しくしていました。
消費者は不動産の値段はわかりにくいという不満を持っています。
ではその難しい部分、特に価格に影響する部分を詳細に類型化し、複数の人がアマゾンのレビューのようにランク分けし評価したら?

誰にでもわかりやすくする。中途半端なプロを不要にする。
そういうスキーマがいずれグーグルあたりからきわめてWEB2.0的に提供される可能性は十分にあります。
そのとき仲介業は何の役に立つのでしょうか?
ひょっとするとエスクローとインスペクションくらいしか残らないかもしれません。
まさかとは思いますが、「あちら側」の動きに感じる予感のひとつです。

次回に続く。

2007年2月23日 (金)

ユーサーチ伊藤社長に聞いてみよう

先日、スマッチ!ブロガーのビー太さんも取り上げていましたが、ここへきて不動産広告 2.0なサイトが続々と出てきています。
難しいことはさておき、一言で言えば今はやりのクチコミを物件情報に載せていく、と。

でも一からクチコミを集めるのってかなりしんどいと思います。

その点、ビー太さん紹介のmansion DB(マンションディービー)は、既に巨大なクチコミサイトでもある価格コムと連動?する分、苦労しなくてすみそうですね。

ところで今まさにWEB2.0だのCGMだのって言われていますが、クチコミ自体はそもそもネットの黎明期から「掲示板」という機能で実現しています。
そこに人が集まる理由。
それは掲示板が数々の事件を起こす(起こさなくても良いですがw)ほどの「現場」になり得たからです。
過去いろんな人気の掲示板があった中、フロート型掲示板の元祖あめぞうyahoo掲示板から2ちゃんねるに人が流れたのは、掲示板そのものの機能面の充実も寄与していましたが、「現場」になり得たかどうかだったと思います。

そして「現場」であるためにはリアルなモノがむき出しになっている必要があるかと。

回りくどい言い方になりましたが、要はある程度は文句もきちんと言える場所でないとダメと言うことだと思います。
ま、2ちゃんや町BBSのように殺伐としすぎていても困りますが、どこまで運営者が許容するかは大きなポイントかと。
で、それはどこからお金が出てくるかと言う点で決まってくる部分もあるかと。
ま。私見ですが。(笑)

そんな中、昨年末に紹介したUNITEDROOMS RESARCHもいよいよ都内のデータが全てアップされ、しかもいつのまにか軽くクドかった名前が是正されたようです。(笑)

ユーサーチ:インターネット集合住宅図鑑

私は「ウィキペディアになりうるか?」と紹介しましたが、「図鑑」ですか。なるほど確かに。

と言うわけで風呂敷の大きさはどこよりも大きく、個人的に私の期待も一番大きいこのユーサーチ伊藤社長に直接話を聞いてみたいと思います。
業者向けネタで恐縮ですが、、、

FDJ社/『インターネット戦略セミナー』シリーズ
Web 2.0の流れが「ユーザー」「オーナー」「不動産会社」にもたらす変革とは何か

上記のセミナーで伊藤社長が語るそうです。ご興味のある同業者またはその周辺の方々はぜひどうぞ!

2007年2月 2日 (金)

お客さまが変わった? 画面の向こう側のリアル

昨年末に書いた業界某団体の新年号向けの原稿より。

【10年先のことはわかるが、1年先はわからない】
IT業界ではしばしばこう言われます。
例えば、たった二人の学生が2年前に始めたユーチューブという会社が、昨秋2千億円でグーグルに買収されました。
決して遠い世界の出来事ではなく、ネットを利用している日本人にとっても今や最も利用度の高いサイトのひとつになっています。
もはやテレビは勝手に送られてくるものをダラダラと見るのではなく、話題になってからどれどれとネット上を探しに行くという視聴方法に変わりつつあります。
でもこれはIT系技術者の間ではすでに10年前には予見されていました。
ただ、それが実際に起こるのが去年で、しかもあの二人がこういう形でということは、ほんの2年前ですら誰にもわかりませんでした。
同じようなことが今、この業界にも言えるのではないでしょうか?

今から10年後、不動産物件情報は売買や賃貸の募集情報とは別に、あらゆる建物情報などが常時見られる形でライブラリ化されていると思います。
不動産業者や賃貸物件のオーナーにとっては空室の募集住戸のみが商品情報として流通するのが普通です。
ところが消費者にとっては空室募集していなくとも建物全体が街情報の一部です。あらゆる業界のお店情報、商品情報は、商品提供サイドからだけではなく、第三者の視点からライブラリとして収集されていきます。
またネットならではのクチコミ情報として実際に使った人/住んでた(る)人の意見が提供され、我々専門家の介在なしにもおおよその比較検討ができるようになるでしょう。
すでにいろんな商品が消費者のレビューに晒されるようになりつつあります。
不動産情報も10年後には確実にそうなっているにしても、それが10年後に突然起こるのか、来年なのかはわかりません。
しかし、ひょっとするとそれは今年起こるような気もします。
("UNITEDROOMS SEARCH"で検索してみてください。)

【WEB2.0という節目】
去年は年間を通じてネット界隈では「WEB2.0」な一年でした。
WEB2.0とはインターネット自体のバージョンが一つ上がった、つまりネット環境が劇的に変わったという節目のことです。
どう変わったのか?
普通の消費者にとってもネットからの情報がリアルな生活に欠かせないものになってきた、、、それだけではありません。
ブログなどの新しいツールの普及に伴い、経験者による「普通の人の意見」にあふれるようになってきた、その膨大な集合知によって消費者が格段に賢くなってきているということです。
これは悪い例ですが、お客様から小さなクレームを遠慮がちに頂いて、すぐさま対応せず一週間、間を空けると次に対応したときには法律家はだしの主張をされたりします。
ネット上では市井の経験談が簡単に山のように集まりますから。
そんな時代になりつつある中、不動産業者は情報産業の一翼を担うわけです。

【コンテンツオリエンテッド=「本物」な世界へ】
情報を得るのにお金がかからない時代、不動産ライブラリが完備された時代に、私たちには何ができるのか?
そんなことが問われつつあります。
単なる情報のキャッチボールではなく、「画面の向こう側」に対し、リアルな商品力をアピールしていく。
単なる広告メディアではなく、「コンテンツオリエンテッドな世界」としてネットをうまく利用できるように。
目の前の仕事もそろそろ「街の不動産屋2.0」とも呼ぶべき仕様にバージョンアップしなきゃいけないのかもしれません。

ぜひ「街の不動産屋2.0」で検索してみてください。


2006年12月 4日 (月)

「セミプロ化した消費者」に駆逐されずに

忘年会シーズンを迎え、ほろ酔い気分の自転車で寒空を疾走する毎日。
アルファ波を放ちながらしばらく放置気味のあのネタの続きを。(笑)

というわけで前回、ビジネスモデルはWEB2.0時代の「人の動き」の中にある、と言いました。そのためには「あちら側」、すなわち画面の向こう側を良く知る人材を得る必要があると。
え?「あちら側」って何だっけ?

【「あちら側」とは?】
「あちら側」とは梅田望夫さんの著書「ウェブ進化論」の中で使われた言葉で、グーグルやアマゾンをはじめとするWEB2.0的なネット上のサービスを展開する世界のことです。
一方であのマイクロソフトですらローカルを主軸とした「こちら側」で、向こう(あちら側)には行けてない。
ただ、こういう言葉は現在進行形なので、紹介した本を読んで鵜呑みにしてしまうのではなく、今現在の「あちら側」という言葉の立ち位置を感じることが大事です。
ググってみるか、もしくはテクノラティなどのブログ検索が良いです。たった今アップされた「あちら側」に関する記事が抽出できますから。
この「鵜呑みにしない」ということ自体もきわめてWEB2.0的なのです。

【情報は収集から発信に】
情報の発信とは、メディアと呼ばれるモノの中にいる人たちの特権でした。
それが、やる気になれば誰にでもできるようになってきた。つい最近、特にそういう環境が整ってきたこと。それがWEB2.0だと思います。

例えば賃貸市場のメインストリームであるいわゆるR25世代(20代〜30代)ではすでにテレビよりもネットの方が影響力のあるメディアです。
彼らはネットで情報を収集するだけではありません。彼らはプロではありませんが、前回言ったように「セミプロ化した消費者」としてミクシィやyoutubeのようなWEB2.0的ツールを駆使し、自分の体験を気軽に発信します。

この12/15に発売される「ウェブ人間論」とはきっとこういう人たちのことだろうと想像します。
企業はこの賢い消費者に対し、プロとしてよっぽどの態度で臨まなければそれこそ駆逐される、そんな時代です。

【ネット上の情報は玉石混淆】
誰もが発信できるというのは、情報の量が飛躍的に拡大する一方で質の低下をもたらします。ただしそれは平均値のことであって適正なフィルタリングによってメリットだけを享受できます。
彼らは無意識のうちにネットのこのような特性をうまく活用しています。
つまり「検索テクニック」を駆使したり「レビューの信憑性」を測ることで、変な情報に振り回されることなく、多面的に「本物」を見極めることができるのです。

本物だけが通用する。
これも、次回の説明になりますが、WEB2.0以降の特徴だと思います。

【街の不動産屋2.0に不可欠な人材】
このようにネットに限らず大量の情報をフィルタリングし、取り入れるべきものだけを取り入れる。そして自ら発信。まずは自分に向けて、次に他者に向けて。
良い情報というのは発信するところに集まってくるといいます。また生身の人同士の交流も同様です。
WEB2.0的な状況というのはまさにこういうことだと思います。消費者がこのような賢い行動をとり、私たちもそれに呼応する。

例えばお客様が来店した時点ですでに最初の接客は終わっているのです。
来店とは数ある不動産屋さんの中から実際に足を運ぶお店としてWEB上で選んで頂いた結果です。
一方で逆になぜか客足が激減、その理由がわからないということも。自分たちの知らない間に自社がネットで非難されていたりするかもしれません。

このような「人の動き」を理解し、身を投じればこの中にいくつものビジネスモデルが内在することに気が付きます。
身を投じることができなければ、そのような人材を見つけてくるか、もしくは街の不動産屋さんのことを良く知るIT系コンサルタントと手を組めば良いのです。

そこから何が見えてくるのか?
次回、「本物」=コンテンツオリエンテッドなビジネスモデルの具体例をご紹介したいと思います。

2006年11月18日 (土)

ビジネスモデルを再構築

街の不動産屋2.0とは不動産屋のビジネスモデルが抜本的に変わらざるを得ないということ。
情報のマッチングだけで儲かる時代は終わりつつあります。。。


【自社サイトを「看板」から「支店」へ】

街の不動産屋さんには日々IT業者からの営業電話がガンガンと鳴ります。SEOはどうですか?とかホームページを無料で作りますよとか。
いっこうに鳴りやまないのはこの業界にカモが多いからでしょうね。(笑)
そういうところに頼んで出来たWEBサイトは関係者しか見ない出来損ないの「看板」でしかありません。何も生みません。
これを24時間営業の「支店」ともいうべきものに変えるにはどうすれば良いのでしょうか?
これこそがIT化であり、それは自社のビジネスモデルの再構築を余儀なくされるものだと思います。


【ビジネスモデルって何?】

ではそもそもビジネスモデルって何でしょうか?
ずいぶん仰々しい感じですが街の不動産屋さんにも必要なんでしょうか?

例えばサラ金というか高利貸し。
日本では現在グレー金利だの団信だのがクローズアップされ、債務者を自殺に追い込む債権回収手法が当然のことながら強烈に非難を浴びています。

一方で、今年のノーベル平和賞を受賞したバングラデシュのグラミン銀行。これも言うなれば高利貸しには違いありません。
何もボランティアでお金を配ったワケではありません。
マイクロクレジットという手法でビジネスとして企業活動を行い、結果として貧困問題に効果を上げているということです。
マイクロクレジットとは農村の女性を5人位でグループ化し、連帯責任で彼女らの小さな事業に融資するというもの。返済率は9割を超えるそうです。

つまり、何が当たるかわからないのがビジネスの世界ですが、骨格のしっかりした”理”のあるビジネスモデルがこの差を生むんですね。

サラ金ほどでは無いかも知れませんが、不動産屋さんってどうでしょうか?
昔からあまりイメージの良い業界ではありませんよね。

だからこそ、IT化を行う上で消費者向けのサービス業として何らかのビジネスモデルが必要なんだと思います。


【ビジネスモデルはどこにある?】

どんな仕組みを作れば自社WEBサイトにお客様がガンガンやってきて、手間がかからず儲かるのでしょうか?
表現がどぎついのですが、その質問は私もよく目にします。
頼みもしないのに朝、会社のFAXが受信してるんです。
そして回答の代わりに問い合わせ先の電話番号とかが書いてあります。(笑)
まずは電話をしてみると良いと思います。そこには正しい回答は無いと思いますが、自分の力量を試すことはできるかも知れません。
その嘘を見破れないなら、きっとパートナーが必要です。

簡単に言えばビジネスモデルはWEB2.0時代の「人の動き」の中にあります。
それを知るためには、前回言及した「あちら側」、すなわち画面の向こう側を良く知る人材を得ることです。

街の不動産屋2.0に不可欠な人材。
次回その辺のお話しをした上で具体的なノウハウを探っていきたいと思います。

欲しいのは物件情報だけじゃない

街の不動産屋2.0とは不動産屋のビジネスモデルが抜本的に変わらざるを得ないということ。
情報のマッチングだけで儲かる時代は終わりつつあります。。。


【ネットで探すのは物件情報?】

物件探しはネットからというのはすっかりデフォですが、それは物件情報だけじゃなくて、ですよね。
身近なというか例えば自分の親の何十年前の経験よりネットで調べてみれば今の現実がそこにあります。
しかも住み始めた後の状況まで赤裸々に。(笑)

例えば仲介業者の重要事項説明義務がどこまであるのかとか、入居中の様々なトラブルそれを解決するまでの顛末とか、あらゆるそういったことは簡単にわかりますよね。
だから最近の住まいに関するトラブルは自分の立場、権利を最大限に主張されるケースがきわめて多いです。

「カートに入れる」ボタンを押す前に「周辺情報を入手する」というのは、この業界に限らずこれからの消費者の基本行動ということです。

これがいわゆる「フラット化する社会」の中で、ITリテラシーが高く「セミプロ化する消費者」ということです。
花子さんじゃないけどうら若き一人暮らしの女性が、何十年選手のオーナー捕まえて訴訟を起こし易々と勝利する、そんなことが普通になってます。

その影響で中途半端なプロは急激に要らなくなってきています。
例えばデジカメの登場でカメラマンの仕事が減っているそうです。私でもきれいな写真を「数撃ちゃ当たる」式に撮れるようになったので当然です。
しかし、幼児やペットをレンズに釘付けにさせるパフォーマンスは私には難しい。生き残るプロとして求められているものが撮影技術のみではなくそういう部分にも波及しています。

これは不動産の仲介業者にも同じことが言えると思います。
求められているのは物件情報だけじゃない。
各社サービス内容はまちまちです。
スマッチ!サーチをはじめとする不動産ポータルに手持ちの物件情報をアップしても、それだけなら何千枚も撮ったうちの1枚の写真。

物件情報とは別にプロとして求められているものを自由に表現できる場が必要です。
それが不動産業者のWEBサイトなんだと思います。

2006年11月16日 (木)

ビジネスブログ研究会の成果発表会

立て続けにスマッチ!からはずれ気味ですみません。
昨日、財団法人なんたらのちょっと堅苦しい感じの標題の通り、神谷町界隈まで行ってきました。

ブログの枠にとらわれず、「企業と消費者の関係性の変化を見るための研究」というのはもっともだと思います。
ブログはCMSとしてもCGMとしても現在進行形の今時点でのツールでしかないんだし。

このスマッチ!がブログなのも安くて楽だからというのは大きいはず。(笑)
でもその観点でいうともっと中小企業の取り組みにフォーカスしてもらいたかった。
JTだの日立製作所だのリコーだのカシオだのって、そうじゃないだろ、と。

例えば某電鉄系超大手建設会社がブランド化してるコンセプト賃貸があります。
資産家向けの土地有効活用ソリューションから著名建築家、セールスプロモーション、入居者のためのソフトなどトータルのプロデュース力は見事です。

でもね、街の不動産屋+建設屋のウチ(謎)でもトータルで同じようなことをやってます。事業規模は全っ然比較になりませんが。(笑)
そんでもってメール会員数とか集客力はもちろん負けてますけど倍までの差は無いし、ベンチマークできるレベルには比較対象になってます。
それがビジネスブログ等々の本来のパワーというかWEB2.0以降の状況なんだと思います。

あとブログ炎上という現象についてももっと掘り下げて欲しかったですね。
ま、いいや。
生の四家さん見れたから。(笑)

2006年11月15日 (水)

OA化からIT化への変節(2)

街の不動産屋2.0とは不動産屋のビジネスモデルが抜本的に変わらざるを得ないということ。
情報のマッチングだけで儲かる時代は終わりつつあります。。。


【IT化とはビジネスモデルの再構築】

調べ直して思い出しましたが(笑)ITとはインフォメーションテクノロジーつまり情報技術と言われています。
でも私の中では実務的な感覚に落とし込むためにも、「OA化の次のステップ」くらいの認識です。
軽んじてるわけではなくて、、、小さな不動産業者にも必須な目の前のこととして。
そもそも不動産業って情報産業でもあるわけですから。

で、IT化ってナニをすれば?と。
矮小化されて「ネットに物件の広告を出すことでしょ?」という感覚がありますが、それじゃダメなんです。
表面的に見える部分ではそれが主になるでしょうが、その前にやるべき根本の部分が抜けています。
つまりは、それが「ビジネスモデルの再構築」です。

前回のOA化と同様、組織の内部が仕事のやり方が抜本的に変わってしまう、そのくらいの勢いで行かないと、という感じです。
むしろ小さな会社ほど根幹から再構築を余儀なくされるはず。

というのもすでに周辺環境は劇的に変わりつつありますよね。
「ネットに物件の広告を出す」ってうまくいってるところは少ないはずです。
例えば1年半前、スマッチ!という言葉はありませんでした。(笑)
消費者はチープ革命の恩恵を受け、無料で得られる情報の量と質は加速度的に高まってます。
一方で業者側が支払う掲載料はドンドン上がってるんです。
そしてお客様はどんどん賢くなっていく。

あらゆる消費活動に「あちら側」の常識が染み渡ってきつつあるんですね。

2006年11月13日 (月)

OA化からIT化への変節(1)

スマッチ!的にはちょっとはずれるような話題かもしれませんが。。。
プロフィールにあるとおり私は街の不動産屋(+建設業者)に勤めて、かれこれ10年以上になります。
その中でさえ、明らかにこの数年、現場レベルでも急激に環境が変わりつつあります。
というわけで、その辺のところと今後について、ちょっとこのカテゴリで語ってみることにします。
同業からの厳しい突っ込みウェルカムです。

【OA化のキモってナニよ?】

まずは、OA化について。
コピーとかFAXまではよかったけどパソコンでつまずく業者が周りにたくさんいました。(笑)
というか今でもつまずいたまま起きあがれないのに生きながらえて(以下略)
ユルい業界です。(苦笑)

私は厨房の頃からマイコンヲタだったのでGUIとしては出来の悪いWin95を生暖かく迎えつつ、黎明期のネットの世界(画面の向こう)へ飛び込んだのでした。
でも当時のパソコンの役割は業務上においてはネット端末としての役割はまだ先で、まだOA化の一手段としての役割が主でした。

で、その役割とは、、、

(1)効率化
例:きれいな募集図面が自社で作れるようになった。
(2)標準化
例:業務書類等をデータベース化することで、業務品質にばらつきが無くなった。
(3)ルーティン化
例:賃貸管理ソフトや顧客営業管理ソフトの導入で、循環系の業務がスムーズになった。

大きくこの3点がOA化のキモというか集大成であったように思います。
でも今なおつまずいたままの業者にとっては「OA化」は終わってません。
かろうじて大手ポータルに物件情報を流して「ネット利用」してるところでも、OA化すら終わってない業者は未だ周りにたくさんいますよ。

つづく。

2006年11月12日 (日)

街の不動産屋2.0ってこと

WEB2.0って結局なんだかよくわかっていないまま、去年からずっと「コンテンツオリエンテッド!」って言い続けてきました。
その辺のまとめ的なお話を先日言ったように「街の不動産屋2.0」ってことで某業界紙にて連載しています。

で、さらに今度は同業者向けのセミナーに登場することになりました。

■家探しネットユーザーをあなたの店舗に取り戻せ!
http://fudou3.jugem.cc/?eid=2593

何でもかんでも新しいものを取り入れるってことじゃなくて、求められてるものは「本物」なんだと思います。

取りあえずパワーポイントっていうソフトを買ってこなきゃ。(笑)

<追記(11/13)>
街の不動産屋2.0というカテゴリを作りました。
ソレ関係はこのカテゴリにて。


2006年11月 7日 (火)

全国賃貸住宅新聞で連載開始

街の不動産屋さんのためのITコンサル&情報サイト的なものをアレコレと企んでるワケですが、標題の通り業界新聞で連載を始めました。

街の不動産屋2.0 画面の向こうから

というタイトルでまさに画面のこちらから発信してます。
このブログにどの程度引用して良いのか確認してませんので、第一回のレジュメ的な部分だけを以下にご紹介します。

◇第一回:OA化からIT化への変節
・OA化とは効率化、標準化、ルーティン化
・OA化は「終わって」はいない。
・IT化はOA化の次のステップ。
・当たり前のこととして。
・そもそも不動産業って情報産業。
・「ネットに物件の広告を出すことでしょ?」は表層的。
・IT化それは「ビジネスモデルの再構築」
・あらゆる消費活動に「あちら側」の常識が。

で、第二回以降きっとこんな感じで続く予定(かも?)。

◇ビジネスモデルは「人の動き」の中に。
◇WEB2.0以降に不可欠な人材。
街の不動産屋2.0はコンテンツオリエンテッド。

というわけで今、3回目の原稿にあおられているところです。

プロフィール

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山たっくん(山田 稔)

山たっくん(山田 稔)



賃貸の人気沿線東横線の街の不動産屋&建設屋さんで、主に賃貸物件の企画、施工、入居者募集、仲介・管理そしてコンセプト住宅の供給に携わってきました。

そしてこのたび、業界の常識よりも顧客志向の業態に、アイデアあふれるこれからの不動産屋さんを作ることにしました。

つなしま賃貸マーケット



また、地域限定型の試みのひとつとして地域ポータルを立ち上げました。

綱島まち情報 つなしまインフォ



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